たくみ工房は、本格的な指導で切子技術を身につけられる全国でも有数のガラス工房です。
主催者は切子歴60年の高橋太久美。切子職人としての高度な技術を駆使し、かつて存在した復刻版薩摩切子の制作にも取り組みました。作家としても日本伝統工芸近畿展8回連続入選、新美工芸会展での受賞などの実績を持ちます。
教室では、ひと味違う趣味として学ぶ人だけでなく、職人、作家を問わず受け入れています。

切子ガラスとは?

「切子」とは、ガラス工芸であるカットグラス(表面に文様を刻み込んだガラス)の和名です。日本では「江戸切子」、「薩摩切子」という二つの伝統的なガラス工芸があり、江戸時代に長崎をへて伝わったカットグラスが大阪に伝わり、江戸で「江戸切子」として花開きました。その後、薩摩藩が藩の事業として切子ガラスに取り組み「薩摩切子」が誕生しました。

豊富な道具類

工房内には大小合わせて17台のカットマシンが設置されています。ガラス表面の加工・細工だけでなく、縁や底の加工・細工まで行えます。

豊富な道具類 手作業で研磨中

手磨きのこだわり

カットされたグラスを磨く行程で、海外生産のカットグラス等は通常「酸磨き」という薬品処理でガラスの表面を溶かして艶を出します。
当工房ではコルク盤や木盤を使った伝統的な手磨きを行っています。時間はかかりますが、カット面のシャープさ、輝きがより美しく仕上がります。

手作業で研磨中手磨きならではのシャープさと輝き

たくみ工房の様子